目の前の快楽に
授業が始まっても右隣がうるさく無くなることはなく



相変わらずモテモテだなーっと思った



次は移動教室か



もちろん一緒に行ってくれる友達なんて私は持ち合わせてないので、1人で向かった



3年生のフロアを歩いていると下品な声があたりに響きわたる



「七瀬遥ちゃんじゃーん!!」



そうですけれども



声の主は3年生らしい



金髪ピアスと随分治安が悪そう



ここはスルーかな



目の前をスタスタ歩いていくと腕を掴まれた



まあ分かっててけど



「うわまじ胸でか」



「顔くそ可愛くね?」 



いろいろ聞こえてくるけど無視



腕を掴んでいる人を見上げる



「なんですか?」



「七瀬遥ちゃん、俺と寝ない?」



自信満々にそう聞いてくる



イケメンの部類に入るからだろうか



少々イラッとしたけど、イケメンは嫌いじゃない



「いーですよ」



「まじで!?!?」



「はい」



童貞の誘いには乗らないようにしているけどこの人は流石に経験者だろう



相手の人はニヤニヤといやらしい笑み浮かべてる



「誰でもできるって本当なんだな」



「あの子の裸とかめちゃ興奮しそうじゃね?」



「遥ちゃん!俺ともやろー?」



野次馬が増えてきた



誘ってくれた人と連絡先を交換しつつ、その場を去る



連絡先がいっぱいになってきた



そろそろ控えなくちゃね



一条くんがこちらをじっと見てる



なんだか背筋がぞくっとして慌てて身を翻した
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