ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「君には、輝かしい将来が待っているはずだ。
学業成績も良く、スポーツも得意だと、担任の先生から聞いている。容姿にしたって、そこら辺の芸能人より、よほど恵まれているだろう。
そんな君が、なぜ、舞美を?
とても周りが見えているとは……正気とは、思えないんだが」
───はい?
私は耳を疑った。
父さん、それって、つまり……。
「君なら、他にもふさわしい子が……歳相応の、若くてきれいな子と、付き合えるはずだろう?
何も好き好んで、三十路過ぎのガサツな……あ、いやゴホン───ひと回りも違う舞美なんかを、相手にしなくても、いいんじゃないのか?」
ちょっと!
いくら事実でも自分の娘捕まえて、そんな言いぐさヒドイんじゃない?
ムッとして、思わず口をはさみかけた。
そんな私の前で大地は、あぁ、そっか、と、つぶやくと、にっこり父さんに向かって笑ってみせる。
「お父さんは、僕の心変わりを気に病まれているんですね?
良かった……それなら、問題ないです。僕の気持ちは、一生変わらないですし。
僕の心には、まいさん以外の女性が入る隙なんて、ないですから」
「……随分きっぱりと、言いきったものだね?」
「えぇ、事実ですから」
笑顔をくずさない大地を見て、父さんは不愉快そうに、口を真一文字に結んだ。
……まぁ、大地が意識して言ったかは分からないけど、今のは父さんにしたら、ちょっとした嫌味に聞こえたのかもね。
気難しい顔で、父さんが息をついた。ふたたび、大地を見据える。
学業成績も良く、スポーツも得意だと、担任の先生から聞いている。容姿にしたって、そこら辺の芸能人より、よほど恵まれているだろう。
そんな君が、なぜ、舞美を?
とても周りが見えているとは……正気とは、思えないんだが」
───はい?
私は耳を疑った。
父さん、それって、つまり……。
「君なら、他にもふさわしい子が……歳相応の、若くてきれいな子と、付き合えるはずだろう?
何も好き好んで、三十路過ぎのガサツな……あ、いやゴホン───ひと回りも違う舞美なんかを、相手にしなくても、いいんじゃないのか?」
ちょっと!
いくら事実でも自分の娘捕まえて、そんな言いぐさヒドイんじゃない?
ムッとして、思わず口をはさみかけた。
そんな私の前で大地は、あぁ、そっか、と、つぶやくと、にっこり父さんに向かって笑ってみせる。
「お父さんは、僕の心変わりを気に病まれているんですね?
良かった……それなら、問題ないです。僕の気持ちは、一生変わらないですし。
僕の心には、まいさん以外の女性が入る隙なんて、ないですから」
「……随分きっぱりと、言いきったものだね?」
「えぇ、事実ですから」
笑顔をくずさない大地を見て、父さんは不愉快そうに、口を真一文字に結んだ。
……まぁ、大地が意識して言ったかは分からないけど、今のは父さんにしたら、ちょっとした嫌味に聞こえたのかもね。
気難しい顔で、父さんが息をついた。ふたたび、大地を見据える。