ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「僕は、まいさんと、これからもずっと、一緒にいたいって、考えてる。
まいさんは、僕にとってお姉さん的存在だったり、母親のような存在だったりするけど……でも、やっぱり一人の女性として、可愛いし、魅力的だから───」
手に取った私の左手を、大地の親指が優しく撫でた。
そのまま、指先だけつなぐと、私の左手を自らの口元に引き寄せ、唇を押しあてた。
「他の、誰にも渡したくない。僕だけのものに、なってくれる?」
ささやく声が、甘くて、愛おしい。
吐息が指先に触れて、くすぐったいのに、ずっと感じさせて欲しいと、願ってしまう。
「僕と、結婚して?」
優しい眼差しが、問いかけてくる。
答えは決まっていて、言葉にしなくてはいけないと、解っているのに。
……想いが募って、声にならない。
───私がずっと、欲しかったものが、手を伸ばせば、そこにはあって。
私は、大地が私に寄せてくれたすべての想いに、自分の感情が同調しているのに、初めて気づいた。
……だからこんなに、大地が愛おしいんだと解って……言葉より先に、涙があふれてしまった。
「……ダメだな、私」
「まいさん……?」
大地が困惑して、何かを言いかける。
私は背伸びをして、大地の唇を、唇でふさいだ。
もうこれ以上、大地にばかり、語らせるわけにはいかなかった。
「……一生、離さないで。私を、大地だけのものにして。
それが結婚っていう形をとるなら、私は、大地と結婚するわ」
大地は私の言葉に、目を閉じて、ゆっくりと息を吸いこんだ。ふうっと、短く息を吐く。
まいさんは、僕にとってお姉さん的存在だったり、母親のような存在だったりするけど……でも、やっぱり一人の女性として、可愛いし、魅力的だから───」
手に取った私の左手を、大地の親指が優しく撫でた。
そのまま、指先だけつなぐと、私の左手を自らの口元に引き寄せ、唇を押しあてた。
「他の、誰にも渡したくない。僕だけのものに、なってくれる?」
ささやく声が、甘くて、愛おしい。
吐息が指先に触れて、くすぐったいのに、ずっと感じさせて欲しいと、願ってしまう。
「僕と、結婚して?」
優しい眼差しが、問いかけてくる。
答えは決まっていて、言葉にしなくてはいけないと、解っているのに。
……想いが募って、声にならない。
───私がずっと、欲しかったものが、手を伸ばせば、そこにはあって。
私は、大地が私に寄せてくれたすべての想いに、自分の感情が同調しているのに、初めて気づいた。
……だからこんなに、大地が愛おしいんだと解って……言葉より先に、涙があふれてしまった。
「……ダメだな、私」
「まいさん……?」
大地が困惑して、何かを言いかける。
私は背伸びをして、大地の唇を、唇でふさいだ。
もうこれ以上、大地にばかり、語らせるわけにはいかなかった。
「……一生、離さないで。私を、大地だけのものにして。
それが結婚っていう形をとるなら、私は、大地と結婚するわ」
大地は私の言葉に、目を閉じて、ゆっくりと息を吸いこんだ。ふうっと、短く息を吐く。