ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
痛いほどに視線を感じたけど、大地を振り返る気にはならなかった。
「まいさん。起きているんでしょう?」
私は寝たフリをした。それで何とかこの場をやり過ごそうとした。
だって、どうしろっていうの。何をどう話せっていうのよ?
歯切れの悪さから言って、こいつの話したいことは、どう考えても、生温かいアイスキャンディについてじゃんか。
ふいに、大地のおおげさな溜息が聞こえてきた。直後、指先が後頭部に触れたような気がして……その指が、えり足の髪を払いのけた。
───え?
うなじに唇が、押しあてられた。ゾクッとした悪寒に似た感覚が、全身を走る。
「だっ……!」
「───やっぱり、起きていたんだ」
覆い被さって、大地は私の顔を横からのぞきこんできた。ムッとしたような表情の大地と目が合った。
背中に、大地の片腕が乗っていて体が起こせない。
「大地!? 退いて、離してよ! いきなり何すんのっ!?」
「ヤダ。寝たふりしたお仕置き」
「ちょっと!」
ふっ……と耳元に息がかかったと思ったら、またしても、うなじにキスされた。
……や、舐められた。ちょっと待て……!
「大地、あんた、何してんのか───」
「解ってるよ。ちゃんとね。……さっき、まいさんが、お風呂でしてたコトも」
「なっ……」
カッと頭に血がのぼって、何を言っていいのか、分からなくなる。
大地は、そんな私に笑ってみせると、その唇で私の唇を……ふさいだ。
───サイアクだ。
「まいさん。起きているんでしょう?」
私は寝たフリをした。それで何とかこの場をやり過ごそうとした。
だって、どうしろっていうの。何をどう話せっていうのよ?
歯切れの悪さから言って、こいつの話したいことは、どう考えても、生温かいアイスキャンディについてじゃんか。
ふいに、大地のおおげさな溜息が聞こえてきた。直後、指先が後頭部に触れたような気がして……その指が、えり足の髪を払いのけた。
───え?
うなじに唇が、押しあてられた。ゾクッとした悪寒に似た感覚が、全身を走る。
「だっ……!」
「───やっぱり、起きていたんだ」
覆い被さって、大地は私の顔を横からのぞきこんできた。ムッとしたような表情の大地と目が合った。
背中に、大地の片腕が乗っていて体が起こせない。
「大地!? 退いて、離してよ! いきなり何すんのっ!?」
「ヤダ。寝たふりしたお仕置き」
「ちょっと!」
ふっ……と耳元に息がかかったと思ったら、またしても、うなじにキスされた。
……や、舐められた。ちょっと待て……!
「大地、あんた、何してんのか───」
「解ってるよ。ちゃんとね。……さっき、まいさんが、お風呂でしてたコトも」
「なっ……」
カッと頭に血がのぼって、何を言っていいのか、分からなくなる。
大地は、そんな私に笑ってみせると、その唇で私の唇を……ふさいだ。
───サイアクだ。