ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
3.ぜいたくな溜息
そうして小一時間くらい、大地の背を撫でたり、髪を指で梳いてやったりした。
その間、時々身体の位置を変えるだけで……饒舌な大地にしては、めずらしく口を開かなかった。
「ありがとう、まいさん。もう、大丈夫だよ」
にっこり笑って、大地が身を起こす。私もホッとして、大地に微笑み返した。
「そう? 良かった」
「うん。だから、お礼させてね」
言うなり、唇が奪われて、パジャマの上から身体をなでられた。
───あの……やっぱり、お礼って……コレ、なの……?
「───……大地……ねぇ、大地。ちょっと聞いて」
「……何?」
重ねられた唇を懸命に外して、同時に、背中をなで伝う手指をつかんだ。大地の瞳を、のぞきこむ。
「ねぇ、ホントに意味解ってるの? 半分とはいえ、血の繋がった姉弟で、こういうことする意味」
「……近親相姦……正しくは、近親姦ってことだよね?」
おおげさに溜息をついてみせる。どうでもいいと、言わんばかりに。
「解ってるのに、どうして……」
「じゃあ訊くけど、なんで血が繋がっていると、セックスしちゃいけないの?」
「は?」
あまりにもストレートな問いかけに、開いた口がふさがらない。
そんな私の前で、大地は、いつになく真面目な顔で持論を展開した。
「モラルだっていうのなら、僕は本当は、この世には存在してはいけないはずだよね?
だって、僕の母親は、奥さんのいる相手とセックスしたんだ。だから、僕は、ここにいる。
法律や倫理に背いて……そうして、僕は生まれたんだ」
その間、時々身体の位置を変えるだけで……饒舌な大地にしては、めずらしく口を開かなかった。
「ありがとう、まいさん。もう、大丈夫だよ」
にっこり笑って、大地が身を起こす。私もホッとして、大地に微笑み返した。
「そう? 良かった」
「うん。だから、お礼させてね」
言うなり、唇が奪われて、パジャマの上から身体をなでられた。
───あの……やっぱり、お礼って……コレ、なの……?
「───……大地……ねぇ、大地。ちょっと聞いて」
「……何?」
重ねられた唇を懸命に外して、同時に、背中をなで伝う手指をつかんだ。大地の瞳を、のぞきこむ。
「ねぇ、ホントに意味解ってるの? 半分とはいえ、血の繋がった姉弟で、こういうことする意味」
「……近親相姦……正しくは、近親姦ってことだよね?」
おおげさに溜息をついてみせる。どうでもいいと、言わんばかりに。
「解ってるのに、どうして……」
「じゃあ訊くけど、なんで血が繋がっていると、セックスしちゃいけないの?」
「は?」
あまりにもストレートな問いかけに、開いた口がふさがらない。
そんな私の前で、大地は、いつになく真面目な顔で持論を展開した。
「モラルだっていうのなら、僕は本当は、この世には存在してはいけないはずだよね?
だって、僕の母親は、奥さんのいる相手とセックスしたんだ。だから、僕は、ここにいる。
法律や倫理に背いて……そうして、僕は生まれたんだ」