ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「──多香ちゃんさぁ、弟いるって、言ってたよね? それって……どんな感じ?」
店が忙しいのも昼過ぎまでで、あとは夕方までポツポツとしか客入りがないのが冬場以外の常で。
梅雨明け間近の今も、例にもれず暇だった。
売り場が暇なら必然的に製造も暇で、そんな時は多香ちゃんと駄べっていることもあった。
もちろん仕事中なので、雑用の片手間(今日はサマーギフトの包装だ)接客に影響のないように、だけど。
「どんなって、別に、フツーですよ? あんまり意識したことないですけど。
今、中学生なんですけど、最近ちょっと生意気になってきたくらいで」
「ふーん。そっか、普通かぁ……」
意識せずに存在する。それが【普通の】姉弟というものだろう。
ウチみたいに特殊な事情とは、比べるもんじゃないか。
「ところで、舞さん。胸だけ大きくする方法、何か知りませんか?」
「──は?」
思わず、多香ちゃんのコック服の豊かな胸と、くびれたウエストを見やる。
スタイル良いのに、これ以上、何を求めているの、この子。某グラマラスなゴージャス姉妹でも、目指す気?
「……ああ、そういえば昔、なんかの雑誌で乳吸引する通販グッズとか見た気がするけどさぁ。
あれ、ホントにでかくなんのかね? アハハハハ……」
無意味に笑って、動揺を隠す。
多香ちゃん、可愛い顔して、あけすけないこと平気で言ってくるんだよね。
23歳という若さのせいか本人の性質か、分からないけど。
「んー……舞さん、着ヤセして見えるけど、わりと胸、大きい方ですよね。ロッカーで何度か一緒して気づいたんですけど」
店が忙しいのも昼過ぎまでで、あとは夕方までポツポツとしか客入りがないのが冬場以外の常で。
梅雨明け間近の今も、例にもれず暇だった。
売り場が暇なら必然的に製造も暇で、そんな時は多香ちゃんと駄べっていることもあった。
もちろん仕事中なので、雑用の片手間(今日はサマーギフトの包装だ)接客に影響のないように、だけど。
「どんなって、別に、フツーですよ? あんまり意識したことないですけど。
今、中学生なんですけど、最近ちょっと生意気になってきたくらいで」
「ふーん。そっか、普通かぁ……」
意識せずに存在する。それが【普通の】姉弟というものだろう。
ウチみたいに特殊な事情とは、比べるもんじゃないか。
「ところで、舞さん。胸だけ大きくする方法、何か知りませんか?」
「──は?」
思わず、多香ちゃんのコック服の豊かな胸と、くびれたウエストを見やる。
スタイル良いのに、これ以上、何を求めているの、この子。某グラマラスなゴージャス姉妹でも、目指す気?
「……ああ、そういえば昔、なんかの雑誌で乳吸引する通販グッズとか見た気がするけどさぁ。
あれ、ホントにでかくなんのかね? アハハハハ……」
無意味に笑って、動揺を隠す。
多香ちゃん、可愛い顔して、あけすけないこと平気で言ってくるんだよね。
23歳という若さのせいか本人の性質か、分からないけど。
「んー……舞さん、着ヤセして見えるけど、わりと胸、大きい方ですよね。ロッカーで何度か一緒して気づいたんですけど」