ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「……入っても、いい……?」

ショーツの内側に入りこんだ指先が、確かめるように動く。まったく潤ってないわけでもないけど、まだちょっと、早い。
今までの大地の前戯からすると、格段に短かった。

「だめ……」
「……だよね……」

せつなげに大きく息をついて、大地は苦笑いを漏らした。

「ちょっと、いい……?」

私は、大地のハーフパンツに手を伸ばして、下着ごと一気にずり下ろした。
そこに顔を伏せて口に含むと、大地がぎょっとしたように声をあげた。

「えっ…何!? まいさん、駄目だよっ……」
「…………なんで?」

強く吸いこんでから、顔を上げる。つかんだ指に液体がしたたり落ちた。
それを舌でからめとって、もう一度、唇を寄せる。

大地があえいだ。

「そんな……こと……しないで……」

身体を震わせて、私の肩を弱々しく押し返してくる。

構わずに、唇と舌で包みこむ。
大地の快感と同時に流れこんでくるだろう液体を待って───。

ティッシュで口元を拭って、私は大地を見た。
涙目だった。脱力している姿に、後味が悪くなった。
……なんか、私が乱暴したみたいじゃんか……。

「……ごめん。口でするの、ヤだった? それとも」

言いかけて、口ごもってしまう。

───お母さんにもそんな風にされて、トラウマになってたとか。
もしそうなら、相当まずいかも……。

「大地? 大丈夫?
……本当に、ごめん。私としては、良かれと思って……」

片腕で顔を覆ってしまった大地を、おそるおそるのぞきこむ。
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