ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!
「……先に車に戻っているわ。落ち着いたら、来なさいよ」
手をつないで歩いて来た道を、今度はひとりで歩いて行く。
隣にいて欲しかった存在は、もういない。
大地が『実の姉』としての私しか必要としないのなら、仕方ない。
『母親のような姉』としての私しか望まないのなら、どうしようもない。
『血の繋がり』しか求めていないのなら……───。
そこまで考えて、私はもう、涙をおさえることができなかった。
……大地にとって、恋愛関係を結ぶ相手が近親者でなければ意味がないのだとしたら、私は───。
次から次へとあふれだす涙をそのままにして、駐車場の自分の車へと、急ぎ足で向かう。
大地から死角になる場所に行ったら、涙を拭こうと思った。
瞬間、大地が駆け寄ってくる足音がして、続けて、ぐいと二の腕を乱暴につかまれた。
振り向かされ、もう一方の二の腕も、つかまれる。
「僕がまいさんを必要だって言ったら、ずっと、一生っ……側にいてくれる!?」
勢いに任せて言ったようで、私の顔を見た大地は、驚いたように言葉をつまらせた。
手をつないで歩いて来た道を、今度はひとりで歩いて行く。
隣にいて欲しかった存在は、もういない。
大地が『実の姉』としての私しか必要としないのなら、仕方ない。
『母親のような姉』としての私しか望まないのなら、どうしようもない。
『血の繋がり』しか求めていないのなら……───。
そこまで考えて、私はもう、涙をおさえることができなかった。
……大地にとって、恋愛関係を結ぶ相手が近親者でなければ意味がないのだとしたら、私は───。
次から次へとあふれだす涙をそのままにして、駐車場の自分の車へと、急ぎ足で向かう。
大地から死角になる場所に行ったら、涙を拭こうと思った。
瞬間、大地が駆け寄ってくる足音がして、続けて、ぐいと二の腕を乱暴につかまれた。
振り向かされ、もう一方の二の腕も、つかまれる。
「僕がまいさんを必要だって言ったら、ずっと、一生っ……側にいてくれる!?」
勢いに任せて言ったようで、私の顔を見た大地は、驚いたように言葉をつまらせた。