一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。
なにせ、二人は毎日一緒に帰っているんだ。
加えて、週に少なくとも1日は必ずと言っていいほどデートの惚気を聞かされる。
浮気するどころか、ラブラブ度合いが高まるだけじゃないの?
「最近ね……いっしょに帰ってくれないの。すぐに帰っちゃうの」
「他の女とかなあぁどうしよお……」と、非常に落ち込んでいる咲菜の頭をとりあえず撫でる。
こういうとき、私はなんて言ったらいいんだろう。
浮気の相談なんてされたことあったっけ……と、記憶を巡らせる。
生徒会長は伊達じゃない。どこかであるはずだ。
……だけど、うん。
なんとかして探しだそうとしても、自分が浮気された時の記憶しかなかった。