一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。
「恋奈センパイ、まーたフラれたんだ?」
「何であんたはそんなに嬉しそうなんだよ悧來……うぅ」
「そろそろ本格的にセンパイが可哀想に思えてきたわ」
この生意気な後輩はいつになったらその口を慎むようになるのか。なんせフラれた私を毎回イジるもんだから、腹が立ってしょうがない。
別れたショックで反論もできないけれど。
「……くそぅ、年下のくせに」
「俺は絶対センパイと違って、誰かと付き合ったら長続きする自信しかないです」
私への最大限の尊敬:敬語を使って弾丸攻撃をくらう。
「あんたは付き合ってる人いないでしょ!」
「いないですけど……」
「でも悧來くんって本当モテるよね~。三年でも狙ってる人結構いるみたいよ?」
「咲菜はどっちの見方なの……」
「私はイケメンには弱いの」