一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。



「恋奈センパイ、まーたフラれたんだ?」


「何であんたはそんなに嬉しそうなんだよ悧來……うぅ」


「そろそろ本格的にセンパイが可哀想に思えてきたわ」




この生意気な後輩はいつになったらその口を慎むようになるのか。なんせフラれた私を毎回イジるもんだから、腹が立ってしょうがない。

別れたショックで反論もできないけれど。




「……くそぅ、年下のくせに」


「俺は絶対センパイと違って、誰かと付き合ったら長続きする自信しかないです」



私への最大限の尊敬:敬語を使って弾丸攻撃をくらう。



「あんたは付き合ってる人いないでしょ!」


「いないですけど……」


「でも悧來くんって本当モテるよね~。三年でも狙ってる人結構いるみたいよ?」


「咲菜はどっちの見方なの……」


「私はイケメンには弱いの」




< 4 / 131 >

この作品をシェア

pagetop