一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。
「ん~!おいひい……」
宣言通り、美味しいと有名なショートケーキがあるカフェに連れてきてくれた優秀な後輩。
これがまた最高に美味しくて。
クリームがとっても軽くて、甘い苺がこれでもかとふんだんに使われている。
仕上げにスポンジがふわふわ。
「幸せすぎる……」
「……美味しそうに食べますね」
「そう?」
「見ていて飽きないです」
そんなに食べる姿を見られても恥ずかしいんだけど。
じっと見つめてくる悧來の視線から逃れるために、ゆるゆると視線をさ迷わせた。
「……あれ、悧來はケーキ食べないんだ」
よく見ると、悧來はカップしか持っていなかった。たぶんコーヒー。
「ああ、甘いの苦手なんで」