一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー



「へえ~恋奈ちゃんって言うんだ、よろしくね」


「よ、よろしくお願いします……」



ご、合コンヤバい。


開催場所はカラオケ。


一緒に参加する女子は咲菜の友達だと言っていたから、皆穏やかで優しい子たちだと踏んでいたのに。


始めの和やかな空気から一変、男子がきた瞬間目の色が変わっていた。


全員獲物を狩るような目をしていて、ちょっと怖じ気づく。



そんな時、ちょうど隣に腰かけてきた誰か。



「恋奈ちゃん…だよね。緊張してる?」


「ああ、まあ……はい。初めて参加するもので、」



そう言うと、隣の男は目をぱちぱちと瞬かせた。


私、変なこと言った?



「え、恋奈ちゃん合コン初ってまじ?めちゃくちゃ意外だわ~」


「そんなに?」


「だって慣れてそうに見えたから」


< 60 / 131 >

この作品をシェア

pagetop