一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。
あまりにもじっと見つめすぎていたのか、彼が私の方を向いた。
「なんですか?何か付いてます?」
「……ううん、なんでもない」
そうですか?と不思議そうな表情を浮かべながらも再び歩き出した彼に、届かないくらいの大きさで言葉を投げる。
「……ありがと」
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「お届けものでーす」
「はあい、……って白谷?」
「……あれ、柳瀬じゃん。そっか書記だっけ」
「そー。なんで白谷がここに?」
「センパイが持ってた荷物を届けに」
本当に生徒会室まで荷物を運んでくれた悧來。
ていうか、なんだか向葵ちゃんと仲が良さそうだ。
「ふたりって知り合いだっけ?」
「同クラです」
「へえ。なるほど仲いいね」
「聞いてくださいよ恋奈先輩~。白谷ってばいっつも先輩のことーー」
「……黙ろうか柳瀬」
「ひぇー怖い怖い」