【完】恋情を拗らせた幼なじみ社長は、訳アリ令嬢を執愛している。



「……お待たせ、麗ちゃん。これが麗ちゃんね」

「あ、ありがとうございます。わぁ、可愛い」


 私の前に出されたのはコロンとしている丸みのあるカクテルグラスにピンク色のカクテルでグラスにはハート形に切られた生のイチゴが飾られていた。


「気に入ってくれた?」

「はい、すごい可愛いです」

「良かった。イチゴミルクで麗ちゃんは好きだと思うよ、あとおつまみにこれを」


 お皿には四つ、クラッカーにクリームチーズと生ハムが乗せられていて金箔が乗っているおしゃれなおつまみだった。


「ありがとうございます」

「気に入ってもらえたらいいんだけど」


 私は、飾り付いているイチゴをパクって食べると口をつける。

 あ……美味しい。甘酸っぱくて、トロリとしてて牛乳で割ってあるらしく濃厚でまろやかだった。



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