4月1日、24時。
12:00
「ハッピーバースデー侑莉」
4月1日。12時。
今日はわたし、黄瀬侑莉の記念すべき15回目の誕生日。
ランチの時間に家族でちょっとしたパーティーみたいな食事会。
パパとママが今年もおいしいごはんと、かわいいケーキでお祝いしてくれる。
クリームがバラの形になっていて、ところどころパステルカラーで最高にかわいい。
「ありがとう」
ロウソクの火を吹き消したわたしは満面の笑みで返す。
プレゼントだって毎年豪華。
少しずつ大人に近づいてるからって、甘い香りの香水。
それにわたしの好きなブランドのワンピース。最近のばしてる髪に似合いそう。
パパ、ママ、大好きだよ。
二人の子どもに生まれて幸せ。
でもね、わたし、この日が一年で一番嫌いなの。
自分の誕生日が大嫌い。
よりによって、どうして4月1日なんかに生まれてきちゃったのかな。
って毎年思ってる。
4月1日。12時。
今日はわたし、黄瀬侑莉の記念すべき15回目の誕生日。
ランチの時間に家族でちょっとしたパーティーみたいな食事会。
パパとママが今年もおいしいごはんと、かわいいケーキでお祝いしてくれる。
クリームがバラの形になっていて、ところどころパステルカラーで最高にかわいい。
「ありがとう」
ロウソクの火を吹き消したわたしは満面の笑みで返す。
プレゼントだって毎年豪華。
少しずつ大人に近づいてるからって、甘い香りの香水。
それにわたしの好きなブランドのワンピース。最近のばしてる髪に似合いそう。
パパ、ママ、大好きだよ。
二人の子どもに生まれて幸せ。
でもね、わたし、この日が一年で一番嫌いなの。
自分の誕生日が大嫌い。
よりによって、どうして4月1日なんかに生まれてきちゃったのかな。
って毎年思ってる。
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