4月1日、24時。
急に、臣の匂いに包まれる。
少し遅れて、抱きしめられたんだって気づく。
臣の心臓がドキドキしてる。
どうして?
「……やめてよ」
「やだ」
ギュッて力を入れられる。
「好きな子がいるんでしょ……」
「いるよ」
「だったら——」
「なんでわかんないんだよ。侑莉に決まってるじゃん」
また、臣の言葉がわからない。
今度はほんとにわかんない。
「……え?」
「侑莉が俺を嫌いでも、俺は侑莉が好き」
そんなの嘘。だって
「わたし、見たよ」
「見た? 何を?」
「卒業式の前の日」
臣が一瞬ピクって反応したのがわかる。
ほら、やっぱり。
「臣、女の子と抱き合ってたでしょ?」
少し遅れて、抱きしめられたんだって気づく。
臣の心臓がドキドキしてる。
どうして?
「……やめてよ」
「やだ」
ギュッて力を入れられる。
「好きな子がいるんでしょ……」
「いるよ」
「だったら——」
「なんでわかんないんだよ。侑莉に決まってるじゃん」
また、臣の言葉がわからない。
今度はほんとにわかんない。
「……え?」
「侑莉が俺を嫌いでも、俺は侑莉が好き」
そんなの嘘。だって
「わたし、見たよ」
「見た? 何を?」
「卒業式の前の日」
臣が一瞬ピクって反応したのがわかる。
ほら、やっぱり。
「臣、女の子と抱き合ってたでしょ?」