4月1日、24時。
23:50
23時50分。
「臣の好きな子って、あの子でしょ?」
だってあの子は臣と同い年。
「あれは、告られて断ったんだよ」
臣がため息をつく。
「だけど、やだって泣かれて、抱きつかれて。侑莉に見られてたなんて思わなかった」
「でも……」
「俺が好きなのは、侑莉だから」
臣はわたしの目を見て言う。
「嘘だよ。だって臣は……年上は好きじゃないんでしょ?」
だから嫌い。
わたしの誕生日。
一年で今日だけ、学年だけじゃなくて年齢も臣より上になるから。
「誰がそんなこと言ったんだよ」
「……臣と同じ学年の子たちが言ってるの、何回か聞いたよ」
泣いたまま、目をそらす。
「は?」
臣は考えるみたいに、少し無言になった。
「それ、俺が言ったのと変わってる」
「え……?」
「臣の好きな子って、あの子でしょ?」
だってあの子は臣と同い年。
「あれは、告られて断ったんだよ」
臣がため息をつく。
「だけど、やだって泣かれて、抱きつかれて。侑莉に見られてたなんて思わなかった」
「でも……」
「俺が好きなのは、侑莉だから」
臣はわたしの目を見て言う。
「嘘だよ。だって臣は……年上は好きじゃないんでしょ?」
だから嫌い。
わたしの誕生日。
一年で今日だけ、学年だけじゃなくて年齢も臣より上になるから。
「誰がそんなこと言ったんだよ」
「……臣と同じ学年の子たちが言ってるの、何回か聞いたよ」
泣いたまま、目をそらす。
「は?」
臣は考えるみたいに、少し無言になった。
「それ、俺が言ったのと変わってる」
「え……?」