4月1日、24時。
「好きなタイプって聞かれたら〝妹みたいな子が好き〟って答えてたんだけど」
「……それって、年下が好きってことじゃない?」
「ちがうよ」
……よくわかんない。
「一応年上なのに、妹みたいに手がかかる侑莉が好きって意味」
「……なにそれ」
思わずほっぺをふくらめた。
「とにかく、そんなの侑莉の勘違いだから!」
臣が、わたしのほっぺを両側からはさむみたいに包みこんで顔をのぞきこむ。
目がそらせなくなる。
「だって臣は……いじわるするし」
眉を八の字にして、またかわいげのないわたし。
「いつもからかってくるじゃない。今日だって『エイプリルフールおめでとう』しか言わない」
「からかうのは……俺がガキだからだけど」
恥ずかしそうな顔。
「誕生日は、侑莉が悲しそうな顔したから」
「え?」
「……それって、年下が好きってことじゃない?」
「ちがうよ」
……よくわかんない。
「一応年上なのに、妹みたいに手がかかる侑莉が好きって意味」
「……なにそれ」
思わずほっぺをふくらめた。
「とにかく、そんなの侑莉の勘違いだから!」
臣が、わたしのほっぺを両側からはさむみたいに包みこんで顔をのぞきこむ。
目がそらせなくなる。
「だって臣は……いじわるするし」
眉を八の字にして、またかわいげのないわたし。
「いつもからかってくるじゃない。今日だって『エイプリルフールおめでとう』しか言わない」
「からかうのは……俺がガキだからだけど」
恥ずかしそうな顔。
「誕生日は、侑莉が悲しそうな顔したから」
「え?」