4月1日、24時。
「侑莉、ヤキモチやいてんの?」

「そんなんじゃない。臣がセクハラで訴えられないように年上として忠告してあげてるの」

かわいくない、わたしの言葉。

「ふーん」

少し怒ったような彼の顔。

「もう、ついてこないで!」

コンビニについてこようとする臣によけいな一言。

ますますかわいげがない。
サイテーすぎる。

こんな気持ちの今の顔を見られたくなくて、コンビニに向かって駆け出す。

「侑莉!」

ほんの少し遠くなった臣の声。
気配も少しずつ遠くなっていく。

「今夜行くから」
「来なくていいっ!」

振り向きもしないで言う。

……わたしってほんとにかわいくない。

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