生きたくても生きられない君と生きたくないのに生かされる僕の一年間ノート

第4章 11月。なんで君は めげずに明るくいられるの?〜交換日〜

11月30日 〜小児科〜 
「やっほ!」 
「おう。」 
「君には、疑問だらけだ。君のことを、よく知らない。」 
「そういうもんじゃないの?一患者同士。」 
「友達、とか恋人、とか、そういうキーワード?心情?浮かんでこないの?」 
「あなたにそんな言葉が浮かんでくる方が、私の疑問だね!」 
「僕、そんなこというひとに見えない?」 
「少なくとも、この頃まで、そういった印象はなかったね。最近、お薬変わったりした?」
「あー、鬱が酷かったから、抗うつ薬を入れられたかも。今、躁状態かな。」 
「気分が落ち込んでたから、ハイテンションになる薬を飲んでるのね。」 
「そういったことだ。薬を止めれば、また死にたくなるんだろうな。」 
「今はそういう感情はないの?」 
「いや、君に会いに来るまでは、死にたい消えたいのオンパレードだった。」 
「私の存在が抗うつ薬だったりして!」 
「君に依存するつもりはないよ。でも、君のことを、よく思っているのは確かだよ。」 
「頻度の『よく』?良いの『良く』?」 
「深く考えてなかったけど、どっちもだ。」 
「あなたのお役に立てて嬉しいよ。」 
「話が逸れたな。いつか近い内、君のことを聞かせてくれる?」 
「いいよ。あなたのこともね!じゃあね!」
「また一ヵ月後な。」 
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