エイプリルフール、貴方に嘘を
あいつ
茉小の家から帰宅して家の中に入る…とそこには
「リオ?」
リオの靴があった。
白と青のスニーカー。
それは確かにリオの物だ。
まさか…
「リオ!?なんでいるのよ!?」
私はピッシャーンという大きな音をたてて扉を開ける。
すると思った通りリビングのソファにリオがいた。
そして、
「んだよ!俺が寝てたっていうのに」
と、体を起こしてこちらを見てくる。
ここ、私の家よね?
私はため息をつきながらリビングに入る。
「誰が入れたのよ?」
「美和さん」
「お母さん…」
予想していた答えにドッと疲れがくる。
幼馴染みだから、とか軽い理由で入れたのよ、きっと。
ホンとに、やめてって言ってるのにあの人は!
はあ、ともう一度ため息をついてお米を研ぎ始める。