妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
 翌日からの円香は必死に冷静さを装うものの、やはりどうしても麗香のことが頭の中を占めていて、完全にいつも通りに振る舞うことはできない。

 彰史は円香のそんな様子を体調不良が続いていると勘違いしているようで、いつも以上に優しくしてくれる。

 こんなにも優しい彰史と麗香の間に何かあるわけないとは思うものの、朔也だってずっと優しかったから、優しさだけでは信じきることができない。

 結局、何の解決策も打てないまま、円香はただ一人思い悩むことしかできなかった。
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