妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
 円香は孝之助の真意がわからなくてひどく戸惑った。孝之助にそれを問いたくて、でも聞くのも怖い。

 どちらも選べなくて一人悶々としていれば、孝之助のほうから言葉をかけてくれた。

「円香が生きたい人生を生きなさい。何を選んでもいい。私は円香の選んだ道を応援する」

 それを聞けば、やはり孝之助は円香を大切に想ってくれているとわかる。きっと彰史との結婚も円香のためになると思う何かがあるのだろう。

 円香は「わかった」とだけ返して、それからは一人で考えた。
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