妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
第二章 冷酷社長との新婚生活
円香は彰史の妻となった。何の実感もないままに。
彰史は恐ろしいくらいのスピードでテキパキとあらゆる事柄を進めていき、円香が承諾してから一週間と経たないうちに二人は入籍まで済ませてしまった。
麗香のときのようなことがあっては困るからと、彰史が婚約期間を設けることに否定的だったからである。
円香としては、麗香のようなことを自分ができるはずもないのだから、彰史のその心配は杞憂であると思ってはいたものの、入籍を先延ばしにする理由もなかったから特に反対はしなかった。むしろ新しい環境に早く身を置けるほうがありがたかった。
彰史は本当に強引とも思えるスピードで円香とのことを進めたが、意外にも筋はしっかりと通してくれた。
孝之助への報告はもちろんのこと、両親への報告の場もしっかりと設け、結婚の許可をもらった上で入籍に進んでくれたのだ。
報告時、孝之助がすぐに納得してくれた一方で、両親の反応はとても渋かった。円香が彰史と麗香の破談に責任を感じていたり、自棄を起こして、彰史との結婚に踏み切ったのではないかと思ったらしい。
『もっとゆっくり考えればいい』、『結婚しない道だってある』と、円香を諭してきたが、円香の『違う環境で生きてみたい。この人とならそれが叶う』という言葉に最終的には了承してくれた。
彰史は恐ろしいくらいのスピードでテキパキとあらゆる事柄を進めていき、円香が承諾してから一週間と経たないうちに二人は入籍まで済ませてしまった。
麗香のときのようなことがあっては困るからと、彰史が婚約期間を設けることに否定的だったからである。
円香としては、麗香のようなことを自分ができるはずもないのだから、彰史のその心配は杞憂であると思ってはいたものの、入籍を先延ばしにする理由もなかったから特に反対はしなかった。むしろ新しい環境に早く身を置けるほうがありがたかった。
彰史は本当に強引とも思えるスピードで円香とのことを進めたが、意外にも筋はしっかりと通してくれた。
孝之助への報告はもちろんのこと、両親への報告の場もしっかりと設け、結婚の許可をもらった上で入籍に進んでくれたのだ。
報告時、孝之助がすぐに納得してくれた一方で、両親の反応はとても渋かった。円香が彰史と麗香の破談に責任を感じていたり、自棄を起こして、彰史との結婚に踏み切ったのではないかと思ったらしい。
『もっとゆっくり考えればいい』、『結婚しない道だってある』と、円香を諭してきたが、円香の『違う環境で生きてみたい。この人とならそれが叶う』という言葉に最終的には了承してくれた。