妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
「話を戻すが、一緒に暮らしはじめるまでに、どちらがいいかを決めておいてくれ。働きに出るなら、家事代行の契約をしなければならないからな。早めに決めてくれると助かる」
「でしたら、今、決めてもいいですか?」
「それは別に構わないが――」
「家事でお願いしたいです」
「そんなすぐに決めていいのか?」

 円香は「はい」と頷く。元々専業主婦になるつもりだったから、その選択をさせてもらえるほうがありがたい。彰史の気が変わらないうちに、円香は決めてしまいたかった。

「わかった。では、君には家事を頼むよ」

 円香はもう一度しっかりと頷いた。


 こうして円香は彰史との生活において、家事の役割を担うこととなったのである。
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