妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
「決まりだな。あとは、髪を上げているから耳元にも何か欲しいな。円香はピアス穴は開けていないよな?」
「はい、開けてないですけど……」
「じゃあ、イヤリングだな」
選んだネックレスに合わせたイヤリングを見繕ってほしいと彰史が店員に頼んだところで、円香はそっと彰史に耳打ちする。
「彰史さん」
「ん?」
「贈り過ぎです。ネックレスだけでもう十分です」
ドレスと靴を贈ってもらっているうえに、高価なネックレスと、さらにはイヤリングまでとは、さすがに贈り過ぎである。
そもそもディナーに連れて行ってくれるだけで、円香にとっては十分なプレゼントだ。ここまでされると申し訳なさのほうが勝ってしまう。
しかし、円香が遠慮しても、彰史はそれを受け入れてはくれないらしい。
「俺が贈りたいんだから、素直に受け取れ。それに今日は円香を世界一美しい女性にすると決めているからな。妥協はしない」
「えっ!? 世界一って……」
「まあ、着飾らなくても、円香は十分に美しいけどな」
彰史は世辞など言わない人なのに、今日はリップサービスが過ぎやしないだろうか。
こんなにはっきりと褒められれば、照れてしまって、円香はもはや何も言うことができない。
円香が黙り込んでいる間に、結局はイヤリングを選ぶ運びになってしまった。
ここまで来たらもうあとは彰史に従うばかりである。
「はい、開けてないですけど……」
「じゃあ、イヤリングだな」
選んだネックレスに合わせたイヤリングを見繕ってほしいと彰史が店員に頼んだところで、円香はそっと彰史に耳打ちする。
「彰史さん」
「ん?」
「贈り過ぎです。ネックレスだけでもう十分です」
ドレスと靴を贈ってもらっているうえに、高価なネックレスと、さらにはイヤリングまでとは、さすがに贈り過ぎである。
そもそもディナーに連れて行ってくれるだけで、円香にとっては十分なプレゼントだ。ここまでされると申し訳なさのほうが勝ってしまう。
しかし、円香が遠慮しても、彰史はそれを受け入れてはくれないらしい。
「俺が贈りたいんだから、素直に受け取れ。それに今日は円香を世界一美しい女性にすると決めているからな。妥協はしない」
「えっ!? 世界一って……」
「まあ、着飾らなくても、円香は十分に美しいけどな」
彰史は世辞など言わない人なのに、今日はリップサービスが過ぎやしないだろうか。
こんなにはっきりと褒められれば、照れてしまって、円香はもはや何も言うことができない。
円香が黙り込んでいる間に、結局はイヤリングを選ぶ運びになってしまった。
ここまで来たらもうあとは彰史に従うばかりである。