妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
楽しい時間にお酒が進み、場はとても和やかな空気になっている。話を聞いているのがとても心地よくて、円香は静かに黙って皆の話に耳を傾ける。
ふと会話が途切れ、次は自分から話題を振ろうかと円香が口を開きかけると、そのタイミングで何やら改まった様子の彰史が円香へと向き直った。
「円香、君にプレゼントを渡したい」
彰史のその台詞に、円香は、この人は何を言っているのだろうかと首を傾げる。何しろ円香はもうたくさんのプレゼントをもらっているのだから。
「えっと、もうたくさんいただきましたよ?」
「いや、まだ渡していない」
「でも、この服も、アクセサリーも、それにお食事だって。もう十分すぎるくらいにもらっています」
「それはあくまでデートの一環だ。プレゼントではない。本命はこれだ」
彰史は自分のスマートフォンを円香へと差し出す。
その行動が理解できなくて、彰史に問うような視線を送れば、彰史はスマートフォンへと視線をやる。それに釣られて、円香もその画面にしっかりと目を向けてみれば、そこには一枚の写真が表示されていた。
それは見覚えのある光景。家族で何度か訪れたことがある。そして、円香の大好きな場所の一つだ。
ふと会話が途切れ、次は自分から話題を振ろうかと円香が口を開きかけると、そのタイミングで何やら改まった様子の彰史が円香へと向き直った。
「円香、君にプレゼントを渡したい」
彰史のその台詞に、円香は、この人は何を言っているのだろうかと首を傾げる。何しろ円香はもうたくさんのプレゼントをもらっているのだから。
「えっと、もうたくさんいただきましたよ?」
「いや、まだ渡していない」
「でも、この服も、アクセサリーも、それにお食事だって。もう十分すぎるくらいにもらっています」
「それはあくまでデートの一環だ。プレゼントではない。本命はこれだ」
彰史は自分のスマートフォンを円香へと差し出す。
その行動が理解できなくて、彰史に問うような視線を送れば、彰史はスマートフォンへと視線をやる。それに釣られて、円香もその画面にしっかりと目を向けてみれば、そこには一枚の写真が表示されていた。
それは見覚えのある光景。家族で何度か訪れたことがある。そして、円香の大好きな場所の一つだ。