「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
ジークハルトが考え込んでいるのには気にも留めず、リュースは膝の上で遠慮なく昼寝の体勢に入った。
そちらを手であやしながら、ジークハルトはエレオノールの手をそっと握り締める。
(いくら遠征が近いからといって、放っておいていいはずがなかった。もう少し気にかけてやるべきだったというのに)
特別扱いするなと使用人に命じたように、ジークハルトもまたエレオノールをそう扱わないよう心掛けていた。
常に意識しているからこそ、仕事の忙しさを理由にわざと避けていたのだ。
しかし今のエレオノールの姿を見る限り、それは間違っていたように思う。
そちらを手であやしながら、ジークハルトはエレオノールの手をそっと握り締める。
(いくら遠征が近いからといって、放っておいていいはずがなかった。もう少し気にかけてやるべきだったというのに)
特別扱いするなと使用人に命じたように、ジークハルトもまたエレオノールをそう扱わないよう心掛けていた。
常に意識しているからこそ、仕事の忙しさを理由にわざと避けていたのだ。
しかし今のエレオノールの姿を見る限り、それは間違っていたように思う。