「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
『おんな』同士の秘密
 倉庫から出られなくなって数日、今日もエレオノールは大量の洗濯物をカゴに入れて運びながら、首をひねっていた。

(うーん。あの時、私を部屋まで連れて行ってくれたのは誰だったんだろう)

 あの日、気がつくと自室のベッドに寝ていたエレオノールは、どうやって自分が倉庫から出たのか、いつ部屋に来たのかをまったく覚えていなかった。

 暗闇のせいで嫌な過去を思い出したところまでは覚えているが、その先の記憶がふつりと途切れてしまっているのだ。

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