「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
(どうせ行くなら竜舎がいい。リュースのことももっと知ってみたいし。問題はそんな時間を取れないことと、取れたとしても許可をもらえなさそうなことよね)
積み上げられたシーツで重くなったカゴを抱え、川へ向かうべくよろよろ歩いていたその時、さすがに無理がたたったのか、くらりと目の前が揺れた。
「あっ」
カゴの重さもあって後ろにひっくり返りかけるも、背後のやわらかいなにかに当たってことなきを得る。
「ご、ごめんなさい」
そう言いながら、衝撃で落ちたシーツを拾おうとすると、エレオノールを抱き留めた何者かがそれを止めた。
「ほかのメイドはどうした」