「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 仲間から変わり者と遠巻きにされていたテレーは、その通称に違わず、エルフたちにとって完全な部外者であるエレオノールの育て親になった。

 最初は表情を動かすこともできないほど傷ついていたエレオノールが、年齢相応の笑顔を作れるようになったのは、テレーのおかげだ。

(たった三年だったけど、とても幸せな三年間だった……)

 八百年の時を生きたテレーは自分の寿命を察していたが、彼女は天命を迎える前に亡くなってしまった。

 ある日、死の森の奥にひっそりと居を構えていたエルフたちのもとに、漆黒のドラゴンが襲い掛かったのだ。

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