「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 しかし時間が経つにつれ感謝を忘れ、今は村の片隅の小さな小屋で他人とほとんど関わらない生活を送っている。

 人間たちはエレオノールを見て、いつも複雑そうな反応をした。

「いったいどこからやって来たんだろう、気味が悪いよ」

「いつも持っているあの塊はなんだい?」

「行商人から聞いた話だと、いつもいい薬を卸してくれるんだとか。もしかして魔女かなにかの類なのかね」

 なにを言われようと、エレオノールは気にしない。

 他人と関わらずに過ごすのは慣れていたし、自分が人に疎まれる存在だというのは生まれた時からわかっていたためだ。

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