「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
「もう必要のない雑用はしなくていい。お前に不当な扱いを強いたメイド長は解雇した」

「不当な扱い? そんな真似をされた覚えはありませんが……?」

「朝から晩まで、ひとりでは到底終わらせられない量の仕事を押しつけられていただろう。それに食事の量も勝手に減らされていた。いつも物足りないと思わなかったのか?」

「以前、量についてお願いしたら勝手に変えられないと言われたので……」

「……そうか、俺のせいだな。城を預かる身として、確認が不足していた。すまない」

 ジークハルトが頭を下げてから、再びエレオノールを見つめて言う。

< 256 / 530 >

この作品をシェア

pagetop