「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
「基本的にはこれまでと同数でいい。明らかに使いすぎだと判断できるものにかんしては、都度聞いてくれ」

「はい。もうひとつお聞きしたいことがあるんですが、大丈夫でしょうか?」

「なんだ?」

「花油はドラゴンの鱗磨き以外にも使用していますか? もし、武器の手入れにも使用しているなら、太陽草ではなくカリディアの実の油を仕入れたほうが安上がりで効果も大きいです」

 これまでずっと机の上の書類と向き合っていたジークハルトが手を止めた。

 そして備品の記録帳を持ったままのエレオノールを見ると、訝しげに眉根を寄せる。

「カリディアの実? それは薬に使うものだろう?」

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