「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
「やれることがあるのにしないわけにはいきません。それに、リュースがやったことならなおさら私がやらなければ。子の不始末は母親がすべきです」

「だめだ。お前は魔法を使いすぎると倒れる。これだけの出来事があった後だぞ。今度は何日眠り続けるかわからない」

「だったらジークが起こしに来てください。ちゃんと起きますから!」

 そう言ってエレオノールはジークハルトが止めるのも聞かず、崩壊する城から逃げる際に怪我をした女性のもとへ駆け寄った。

「大丈夫ですか? 今、すぐに治しますね」

 神官が扱うものとは明らかに違う魔法だが、それを気にする人間はいなかった。

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