「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
「この子についてどうしようか相談しようと思っていたんです」

 腕の中で眠るリュースを見下ろして言う。

 先日の暴走以降、リュースはよく眠るようになった。

 シュルーシュカ曰く、心と身体が回復しきっていないからだとのことだった。

「これからリュースはもっとドラゴンとして成長するでしょう。その時、人間の身ではわからないものをどう学ばせればいいか……」

「――だ、そうだが。お前はどう思う?」

『私が見てあげる。人間はブレスの代わりに体液しか吐き出さないものね』

 声をかけられたシュルーシュカが、答えを準備していたかのようにすらすらと答える。

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