【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
 そんな保証が出来そうなほどに、私は彼との関係を楽しんでいた。……間違いない。

「だから……その、ね。私、瑛二くんに巻き込まれなんて、思ってないから……」

 今にも消え入りそうなほど小さな声で、そう告げる。

 ……瑛二くんは、少し驚いたように目を見開いて、すぐにふっと口元を緩めてくれた。

「……そっか」

 その言葉は、何処までも優しい。

 私の胸が高鳴って、きゅんってする。

(そりゃあ、初めは強引だったけど……)

 でも、今は彼との生活を楽しいって思っているのだ。それは、間違いない本心だから。

「……じゃあ、みつばの件はいいとして。お前、その細美とかいう奴のことは、どうするつもりだ」

 ちょっと甘ったるくなった空気を、零一くんがぶった切る。

 だから、私も気を引き締めた。そうだ。まだ、なにも解決していないんだ。

「お前の話を聞いていると、そう簡単にあきらめるような輩じゃないだろう」
「……あぁ、そうだな」

 神妙な面持ちで、瑛二くんが頷く。

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