【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
第3話 好きって気持ちは、間違いないから
それからは、私は周囲に気を付けて生活をするようになった。
万が一なにかがあったら……ということで、私は実家に帰っている。瑛二くんは事務所とかと話をつけると、一時的に東京に戻っていた。
もちろん、寂しくないというわけじゃない。けど、代わりとばかりに零一くんが私のことを気にかけてくれていて。そのおかげか、不安とかはない。なにかがあったら、零一くんが守ってくれる。それが、わかるから。
そう思いつつ、お店の休憩室でスマホを見る。メッセージアプリには、瑛二くんから「明日、一度戻る」という端的な文章が届いていた。私は、返事代わりにスタンプを一つ送った。
「ふわぁ。……それにしても、なんか最近眠い」
小さくそう呟いて、スマホをテーブルの上に置く。すると、来客を知らせるベルがなった。
「……行かなくちゃ」
慌てて立ち上がって、私はそちらに向かう。ちょっとふらっとしたけれど、多分貧血かなにかだろう。
そんな風に思いなおしてお店のほうに戻ると、そこには見知らぬ女性が立っていた。
サングラスをかけたその女性は、緩く巻いた茶色の髪を弄っている。……和菓子屋には似つかない雰囲気に、ごくりと息を呑む。
「……黒石 みつばって女と、会いたいんだけど」
刺々しい声で、そう言われた。……頭の中に、嫌な予感が駆け巡る。
万が一なにかがあったら……ということで、私は実家に帰っている。瑛二くんは事務所とかと話をつけると、一時的に東京に戻っていた。
もちろん、寂しくないというわけじゃない。けど、代わりとばかりに零一くんが私のことを気にかけてくれていて。そのおかげか、不安とかはない。なにかがあったら、零一くんが守ってくれる。それが、わかるから。
そう思いつつ、お店の休憩室でスマホを見る。メッセージアプリには、瑛二くんから「明日、一度戻る」という端的な文章が届いていた。私は、返事代わりにスタンプを一つ送った。
「ふわぁ。……それにしても、なんか最近眠い」
小さくそう呟いて、スマホをテーブルの上に置く。すると、来客を知らせるベルがなった。
「……行かなくちゃ」
慌てて立ち上がって、私はそちらに向かう。ちょっとふらっとしたけれど、多分貧血かなにかだろう。
そんな風に思いなおしてお店のほうに戻ると、そこには見知らぬ女性が立っていた。
サングラスをかけたその女性は、緩く巻いた茶色の髪を弄っている。……和菓子屋には似つかない雰囲気に、ごくりと息を呑む。
「……黒石 みつばって女と、会いたいんだけど」
刺々しい声で、そう言われた。……頭の中に、嫌な予感が駆け巡る。