四番
ドーン!!

揺れがピークに達したとき、奥の方から大きな音がして、四人はわけもわからず悲鳴を上げた。

一分近く揺れていただろうか。

徐々に小さくなり地震は収まった。


みんなゆっくりと顔を上げる。

「大丈夫か?」

声だけで四人は互いの無事を確認するとニット帽がライターの火を再び点けた。

パッと周囲が明るくなる。


「さっきすげえ音がしたよな」

「なんの音かな?」


ゆっくりと埃を掃いながら立ち上がる四人の目に三メートルほど先の黒い壁が見えた。


壁の下の方に黒いものが積んであるように見える。

一歩、二歩近づいて見ると壁が崩落したのだとわかった。



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