四番
お婆さんが私と里依紗にお茶を持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
二人でお礼を言う。
お婆さんは私達がお茶を一口飲むのを見て表情を和らげると、仏壇に立てた蝋燭にマッチで火を点けて拝んだ。
そして私達に向き直ると背筋を伸ばして座った。
「昔はいろんな人に話したもんだけど誰も信じちゃくれなかった」
お婆さんが話しだした。
「それって学校に関係のあること?」
里依紗が聞く。
「あそこには病院があったんだよ。もう何十年も前だけどね」
お婆さんは頷きながら言った。
「私はあそこで看護師をしていたんだよ」
「あそこっていうか、その病院はなんだったの?」
「精神病院だよ。しかも身寄りのない患者専門の」
「ありがとうございます」
二人でお礼を言う。
お婆さんは私達がお茶を一口飲むのを見て表情を和らげると、仏壇に立てた蝋燭にマッチで火を点けて拝んだ。
そして私達に向き直ると背筋を伸ばして座った。
「昔はいろんな人に話したもんだけど誰も信じちゃくれなかった」
お婆さんが話しだした。
「それって学校に関係のあること?」
里依紗が聞く。
「あそこには病院があったんだよ。もう何十年も前だけどね」
お婆さんは頷きながら言った。
「私はあそこで看護師をしていたんだよ」
「あそこっていうか、その病院はなんだったの?」
「精神病院だよ。しかも身寄りのない患者専門の」