四番
夢?

そうだ。これは夢なんだ。

あんな話を聞いたから夢を見ているんだ。

不思議な夢は続いていく。

椅子に座った女の子は髪が長く華奢で、とても綺麗な顔立ちをしていた。

ただ、色白のせいか病的に見える。

年齢は、見た感じ私たちと同じくらいか少し下に見える。

女の子には頭や腕に電極が着けられていて、それらは室内にある機械につながっていた。


「始めよう」

白衣を着た誰かが言うと、女の子が目を閉じる。

その場にいる人みんなが時間を計ったりモニターを覗いたり、機械に表示される数値を見始めた。

なにこれ?

やがて女の子がなにか口にする。

モニターを見ていた人が驚きの声を上げた。

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