四番
「ヤバそうだけど開けてみてえな……」


「これ絶対、なんか隠してるぜ」


パーカーが扉を触りながら言った。


「こういうのってお金かクスリじゃない?」


金髪の子は好奇心に目を輝かせた。


「開けようぜ」

「よそうよ」


赤毛の子が気味悪そうにニット帽の腕をつかんだときだった。


「助けて……助けて」


扉の向こうからか細い声が聞こえる。


四人は驚き、顔を見合わせた。

「声がしたぞ!」

「女の子の声!」

「誰かいるんだ!!」

「誘拐?監禁?」


四人の間にさっきまでとは違う、張り詰めた緊張感が漂った。




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