四番
こんな地下の隠し扉のようなものの奥に、助けを訴える人がいる。

これはただ事ではないと全員が思った。


「お願い。助けて、閉じ込められてるの!お願い!」


泣きそうな声が扉の向こうから四人に訴えてくる。


「おい!助けようぜ」

「そうだな」


ニット帽とパーカーは扉の閂を外す。

錆び付いた鉄が擦れる音が真っ暗な地下に響いた。


「早く開けてあげて!」

金髪の子が叫んだ。


パーカーとニット帽が重い扉を開ける。


ギギギギギ


「開いた!」

赤毛の子が手を叩いて言う。



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