四番
「僕は幼馴染の君に苦労して欲しくないんだ。僕たちは高校二年生だろう?卒業まで我慢したほうが絶対に将来プラスになると思うんだよ」


「わかってるよそれくらい。でももう限界なんだよ」


「限界って?」私が聞くと里依紗は家の事情を話しだした。


「どうもお母さんは今の男と再婚するみたいでさ。そいつが胡散臭い奴なんだよな~。仕事も何してるかわかんねーくらいぶらぶらしてるし。私とお母さんに集ろうっていうのが透けて見えるんだよな」


「集るって、高校生に君にどうやって集るんだよ?」恭平が驚く。


「いくらでもあんでしょ?歳ごまかしてお水や風俗とか。店がダメなら個人営業ってね」


「それは犯罪だよ」



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