四番
「街灯もあるし明るいのにな」恭平も首を傾げる。


「やっぱり恭平が言うように薬物なんじゃない?走り方が今思えばおかしかったよ」


車は減速してふらふらと蛇行してコンビニに突っ込んだ。


普通に運転していて平坦な道路であんなになるものだろうか。


私が感じたことを口にすると里依紗が「っていうか、危なかったよな?私らに突っ込んできてもおかしくなかったよね!?」


「言えてる。コンビニでなく僕たちがあの車に轢かれた可能性だってある」恭平が青い顔をしながら返した。


私もそれを考えるとゾッとする。たまたま、タイミング的にラッキーだっただけだ。


「勘弁して欲しいよな~私が死ぬと彼が悲しむから」里依紗が冗談めかして言うと、私も恭平も小さく笑った。


「とりあえず、その日までは変わらずに一緒にいようよ」


「もちろんだって」私が言うと里依紗は明るく返した。




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