四番
そこから、この季節にしては冷たい風が、カーテンを揺らしていた。


私ったら、窓を開けっぱなしで学校に行ったのか。


窓を閉めると、風に煽られていたカーテンが静かに止まった。


窓の鍵を閉めると、ご飯を食べに部屋を出ようとしたとき背後から視線を感じた。


振り向くと今閉めたばかりの窓の向こうに、暗い夜の空間が見えた。


たしかにいま視線を感じた。でも、ここは二階だ。

誰もいるわけがない。


振り向いて、誰かがニタニタしてこっちを見ていたら、それこそパニックだ。


気のせいだと納得すると、部屋の電気を消して下に降りていった。


窓のそばに垂らしている風鈴がカランカランと鳴ったような音が聞こえた。



< 54 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop