四番
待ち合わせしたお店の前で恭平に連絡を入れると恭平は先に着いて店内で待っていてくれた。


私はお茶とハンバーガーをオーダーして恭平が待つ二階へ上がった。


「恭平!」


姿を見かけて声をかける。

恭平が遠慮したように手を挙げる。


「ごめんね。待たせて」


「ううん。僕も今来たところだから」


そう言う恭平のポテトは半分以上なくなっていた。


「優しいんだね」


私はそれを見て微笑むと、恭平の正面に座った。


じっと恭平の顔を見る。


恭平は照れたように目を逸らした。


思ったとおりだ。



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