四番
「それはそうだけど、わざわざ改まって話すことって…… 僕はてっきりなにかあったのかと」


「それはごめんなさい。でも私は恭平と二人だけで話したかったの。でもそれを言ったら恭平は断ると思ったから。私と修哉のことを気にして」


「いや、いいよ。謝ることじゃないよ」


私が申し訳なさそうに謝ると恭平は宥めるように言った。


頬をほころばせた私は恭平の顔を見る。


恭平は目を伏せながら目の前にあるコーラを飲んだ。


飲み終わるのを待ってから話しかける。



「里依紗は彼氏がいるし、私も修哉って彼氏がいる。恭平は?誰か好きな人とかいないの?」


「えっ?」


恭平は驚いたように私の顔を見た。



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