四番
それから十分ほど話して電話を切った。嘘をついた自分にちょっと後悔する。


自分がどうしてあんな行動をしてしまったのか?


いくら考えてもわからなかった。


自分で考えて話したり動いたりしているようで違和感を覚えている自分がいた。


まるで私の中にもう一つの人格があって、その人格が私を動かしている。


そんな感じがした。

恐ろしくなった。


私の中に何かいるのか?


でも今は普通だ。

普段と何も変わらない。


どうなったのだろう?私は。


「えっ!」


なにか気配を感じた。



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