四番
そんな時、恭平はあの日見た血を流したような夕焼けを思い出す。


あの空を見た時なんとも言えない恐ろしさを感じた。


思えばあの日から交通事故と通り魔事件が多発したのだ。


あの空とおかしなことに因果関係などあるわけがないと思っていても気にはなってしまう。


おかしなことといえば今日の未来もおかしかった。


未来が他の皆に内緒で自分を呼び出すなんて今までなかったことだ。


恭平が未来と知り合ったのは、小学校三年生の頃、同じクラスにいたのが未来だった。


仲良くなったきっかけは覚えていないが、恭平と未来と里依紗の三人がクラスの中でも特に仲の良いグループになった。



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